開催趣旨
ALAMODEはフォノン物性を計算するためのソフトウェアです。第一原理計算コード(VASP, Quantum ESPRESSO, xTAPP,OpenMX)や古典力場コードLAMMPSとのインターフェイススクリプトを使って、目的に応じてさまざまな近似レベルで調和・非調和force constantを、対称性を保ちつつ効率的に計算することができます。このforce constantから、調和近似でのフォノン分散・状態密度に加え、格子熱伝導率や有限温度でのフォノン分散など、格子振動の非調和性に由来するさまざまな物性値を計算できるのが大きな特徴です。
講習会では,非調和フォノン物性計算に興味をお持ちの方を対象として、ALAMODEの基本的な使い方の講習とMateriApps LIVE!を用いた実習を行います。 調和近似に頼った従来のフォノン計算に限界を感じている計算科学の専門家から熱伝導率計算を試してみたい非専門家・大学院生まで、幅広い層の方々の参加を歓迎します。
ALAMODEの詳細は以下のページからご覧下さい。
https://ma.issp.u-tokyo.ac.jp/app/151
https://alamode.readthedocs.io
講師:
只野央将(物質・材料研究機構)
開催要項
- 会場:
- 東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト2F 205号室
- 住所:
- 千葉県柏市若柴178-4-4
- 日時:
- 2019年5月17日 (金) 13:00 ~ 17:00
- 定員:
- 15人
参加申し込み
申し込みは終了しました。
対象者
– 格子熱伝導率の第一原理計算に興味のある方
– 非調和効果を含む有限温度フォノン計算に興味のある方
– UNIXでのファイル操作、編集、コマンドの実行などに慣れていることが望ましい
– VASP, Quantum ESPRESSO, xTAPP, OpenMX, LAMMPSのうち、いずれかの使用経験があることが望ましい
– 並列計算、プログラミングの経験は問いません
プログラム
(内容は変更する場合がございます。)
13:00-14:00 | ALAMODEの概要 |
14:00-14:20 | MateriApps LIVE!のインストール |
14:20-14:30 | 休憩 |
14:30-15:00 | 実習I (非調和力定数の推定) |
15:00-15:50 | 実習II (フォノン、格子熱伝導の計算) |
15:50-16:00 | 休憩 |
16:00-17:00 | 実習III(有限温度フォノンの計算) |
事前準備
実習はMateriApps LIVE! (http://ma.cms-initiative.jp/ja/aboutus/try_apps/o05upl を用いて行います。ノートパソコン(Mac OS X, Linux, Windowsなど)をご持参下さい。
または、実習のためのノートパソコンを貸し出すことも可能ですので、希望する方はご連絡下さい。
お手持ちのノートPCを使用する場合は、あらかじめ VirtualBox のホームページ https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads から、ご使用の OS (Windows, Mac OSなど)に応じたファイルをダウンロードし、インストールしておいてください。また、MateriApps LIVE! (http://ma.cms-initiative.jp/ja/aboutus/try_apps/o05upl ) もダウンロードしておいて頂けるとスムーズに演習問題に取り込むことができます。
VirtualBox, MateriApps Live!の インストール方法は以下のページを参考にしてください。http://pcoms.issp.u-tokyo.ac.jp/misc/installmateriapslive/at_download/file
インストールが事前にうまくいかない場合は, お問合わせ頂くか、演習当日に早めにきて頂ければ対応することができます。
主催
東京大学物性研究所計算物質科学研究センター(CCMS)
お問い合わせ
東京大学物性研究所計算物質科学研究センター(CCMS)
〒277-8581 千葉県柏市柏の葉 5-1-5
TEL 04(7136)3279 / FAX 04(7136)3441
email adm-office[at]cms-initiative.jp