2019 - THU

12/26

13:00 ~ 17:00

CCMSハンズオン: DCore講習会(TIA“かけはし”連携講座)

東京大学 物性研究所 6階 A614セミナー室

〒277-8581 千葉県柏市柏の葉5-1-5

開催趣旨

電子構造計算は、物質科学の研究において重要な役割を果たしています。遷移金属酸化物などの強相関化合物の第一原理計算は近年では世界的に行われるようになってきています。DFT+DMFT法(密度汎関数理論+動的平均場近似理論)は、スペクトル関数など動的な物理量を計算可能な有力な手法です。現在、TRIQSなどDFT+DMFT計算に利用可能なオープンソースソフトウェアが欧米を中心に開発されています。しかし、これらは基本的にライブラリの形式をとっており、利用にはプログラミングの労力が必要な状態でした。今回のハンズオンで扱うDCoreは、プログラミングの手間なく利用可能な統合型第一原理計算オープンソースソフトウェアとして開発が始まりました。テキスト形式の入力ファイルを用意することで計算を実行でき、計算結果を解析するツールが付属しています。内部の計算に、TRIQSやALPSCoreプロジェクトで開発されているライブラリを利用することで、最新の機能が使えるようになっています。さらに、2019年9月にバージョン2がリリースされ、非共線磁気構造の計算、より多くの不純物ソルバーへの対応など機能追加が行われました。今回の講習会では、DCoreの概要と基本的な使い方を、PC上および物性研スパ コン上で実際に触れていただきながらお伝えします。実験研究者や大学院生のご 参加を歓迎いたします。

開催要項

会場:
東京大学 物性研究所 6階 A614セミナー室
住所:
〒277-8581 千葉県柏市柏の葉5-1-5
日時:
2019年12月26日 (木) 13:00 ~ 17:00
募集人数:
10人

参加申し込み

申し込みは終了しました。

対象者

・DCoreを用いたシミュレーションに興味のある方
・UNIXでのファイル操作、編集、コマンドの実行等に慣れている方
・並列計算、プログラミングの経験は問いません

プログラム

(内容は予告なく変更する場合がございます。)

 
13:00 14:00 DCoreの概要 (アルゴリズム、プログラムの解説)
14:00 14:10 休憩
14:10 14:40 インストール・MateriApps LIVE!の説明
14:40 15:00 スーパーコンピュータの使用方法の紹介
15:00 15:20 休憩(20分)
15:20 15:50 チュートリアル実演
(多軌道ハバード模型、遷移金属酸化物の第一原理計算に基づいた解析など)
15:50 16:00 休憩
16:00 17:00 実習

事前準備

[事前準備]
・計算実習の一部はMateriApps LIVE!
https://ma.issp.u-tokyo.ac.jp/app-post/291) を用います。
計算実習のためにノートパソコン(Mac OS X, Linux, Windowsなど)をご持参下さい。
お手持ちのノートPCを使用する場合は、あらかじめ VirtualBox のホームページ
https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads
から、ご使用の OS (Windows, MacOSなど)に応じたファイルをダウンロードし、インストールしておいてください。

主催

東京大学物性研究所計算物質科学研究センター(ISSP-CCMS)

共催/協賛

TIA“かけはし”「計算科学とデータ科学の連携による実験データ高度解析手法の社会実装」(東大、AIST、NIMS、筑波大、KEK)

基盤研究(B) 18H01158
高次元データの次元圧縮によって実現する磁性と超伝導の第一原理計算

その他

募集期限:2019/12/13(金)

物性研スパコン利用の手続きの関係上、早めに設定してありますのでご注意ください。

お問い合わせ

東京大学物性研究所計算物質科学研究センター(CCMS)
〒277-8581 千葉県柏市柏の葉 5-1-5
TEL 04(7136)3279 / FAX 04(7136)3441
email adm-office[at]cms-initiative.jp