2017 - THU

06/29

CCMSハンズオン: 2017年度HΦ講習会(TIA“かけはし”連携講座)

東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト205号室

開催要項

会場:
東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト205号室
日時:
2017年6月29日 (木)

量子多体系を記述する広汎な量子格子多体ハミルトニアンに対する、 ランチョス法および熱的純粋量子状態を用いた基底状態および有限温度物性計算のための高効率かつ大規模並列対応の汎用アプリケーションであるHΦの講習会を6/29(木)13:00-17:30に東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライトで行います。 今回の講習会では、HΦを用いた量子格子模型のシミュレーションに興味のある方を対象に、 HΦの概要と基本的な使い方を、PC上で実際にHΦに触れていただきながらお伝えします。また、2017年4月にリリースされたHΦ ver2.0の新機能(動的物理量計算・LOBCG法による励起状態計算など)についても紹介します。 実験研究者や大学院生のご参加を歓迎いたします。

日時 2017年06月29日
13時00分 から 17時30分 まで

[開催要項]
会場: 東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト205号室

日時: 2017年6月29日(木) 13:00-17:30

受講人数: 8名程度

講師: 山地洋平 (東大院工)、三澤貴宏 (東大物性研)、吉見一慶 (東大物性研)、河村光晶 (東大物性研)

*要事前登録 (定員に達し次第参加受付を締め切らせていただきます)

*旅費援助を行なうことが可能です。

[申し込み]
申し込みは終了しました。

[開催趣旨]
実験データと理論模型の解析結果との直接比較は、物質科学の研究プロセスの一つの核となっています。 例えば、低エネルギー励起構造を反映する比熱の温度依存性や、帯磁率から見積もった 有効スピン・モーメントおよびキュリー-ワイス温度等の実験データからその背後にある電子状態を理解するためには、 理論模型の解析結果との比較が必要不可欠です。 理論模型の解析手法としては、厳密対角化法が近似を用いず定量的な計算ができる最も信頼できる手法ですが、 計算機資源の制約もあり、その利用は一部の専門家に限られていました。 しかし、計算機の進歩によって、物性研スーパーコンピュータを用いれば、ハバード模型18格子点、 スピン1/2の格子スピン模型36格子点程度の計算が容易に行うことが可能になっています。 また、ごく近年の量子統計力学の発展により、基底状態計算と同程度のコストでの有限温度計算が可能 となり、比熱や帯磁率の実験との定量的比較が十分可能となってきています (一般に模型のエネルギースケールの1/10、場合によっては1/100程度の低温までの計算が可能)。 このような背景のもと、量子多体系を記述する広汎な量子格子多体ハミルトニアンに対する、 ランチョス法および熱的純粋量子状態を用いた基底状態および有限温度物性計算のための 高効率かつ大規模並列対応の汎用アプリケーションとして、HΦの開発・公開が行われてきました。 今回の講習会では、HΦを用いた量子格子模型のシミュレーションに興味のある方を対象に、 HΦの概要と基本的な使い方を、PC上で実際にHΦに触れていただきながらお伝えします。 また、2017年4月にリリースされたHΦ ver2.0の新機能((動的物理量計算・LOBCG法による励起状態計算など))についても紹介します。実験研究者や大学院生のご参加を歓迎いたします。

HΦのより詳細な情報は以下のURLをご覧ください。

http://ma.cms-initiative.jp/ja/listapps/hphi/hphi

[対象者]
・HΦを用いた量子格子模型のシミュレーションに興味のある方

・UNIXでのファイル操作、編集、コマンドの実行等に慣れていることが好ましい

・並列計算、プログラミングの経験は問いません

[プログラム]
13:00-14:00 HΦの概要 (プログラムとインストール、アルゴリズムの解説)

14:00-14:30 新機能の紹介(Kω+LBOCG法)

14:30-15:00 HΦを利用した研究例の紹介

休憩

15:30-16:00 HΦのインストールとテスト計算 (MateriApps LIVE!配布・実習)

16:00-17:00 スタンダードモード (解説・実習)

[事前準備]
計算実習はMateriApps LIVE! (http://ma.cms-initiative.jp/ja/aboutus/try_apps/o05upl ) を用いて行います。

計算実習のためにノートパソコン(Mac OS X, Linux, Windowsなど)をご持参下さい。

または、計算実習のためのノートパソコンを貸し出すことも可能ですので、希望するかたはご連絡下さい。

お手持ちのノートPCを使用する場合は、あらかじめ VirtualBox のホームページ

https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads から、

ご使用の OS (Windows, Mac OSなど)に応じたファイルをダウンロードし、インストールしておいてください。

当日は、VirtualBox 上で動作する MateriApps LIVE! (USBで配布)を用いて講習を行います。

[共催]
TIA“かけはし”「計算科学とデータ科学の連携による実験データ高度解析手法の社会実装」(東大、AIST、NIMS、筑波大、KEK)

[お問い合わせ]
東京大学物性研究所計算物質科学研究センター(CCMS)
〒277-8581 千葉県柏市柏の葉 5-1-5
TEL 04(7136)3279 / FAX 04(7136)3441
email adm-office[at]cms-initiative.jp

参加申し込み

申し込みは終了しました。