2018 - MON
07/30
13:00 ~ 17:00
CCMSハンズオン: DCore講習会(TIA“かけはし”連携講座)
東京大学 物性研究所 6階 A612セミナー室
開催趣旨
電子構造計算は、物質科学の研究において重要な役割を果たしています。遷移金属酸化物などの強相関化合物の第一原理計算は近年では世界的に行われるようになってきています。DFT+DMFT法(密度汎関数理論+動的平均場近似理論)は、スペクトル関数など動的な物理量を計算可能な有力な手法です。現在、TRIQSなどDFT+DMFT計算に利用可能なオープンソースソフトウェアが欧米を中心に開発されています。しかし、これらは基本的にライブラリの形式をとっており、利用にはプログラミングの労力が必要な状態でした。今回のハンズオンで扱うDCoreは、プログラミングの手間なく利用可能な統合型第一原理計算オープンソースソフトウェアとして開発が始まりました。テキスト形式の入力ファイルを用意することで計算を実行でき、計算結果を解析するツールが付属しています。内部の計算に、TRIQSやALPSCoreプロジェクトで開発されているライブラリを利用することで、最新の機能が使えるようになっています。今回の講習会では、DCoreを用いた量子格子模型、QUANTUM ESPRESSOと組み合わせた第一原理計算に興味のある方を対象に、 DCoreの概要と基本的な使い方を、PC上および物性研スパコン上で実際に触れていただきながらお伝えします。実験研究者や大学院生のご参加を歓迎いたします。
開催要項
- 会場:
- 東京大学 物性研究所 6階 A612セミナー室
- 住所:
- 〒277-8581 千葉県柏市柏の葉5-1-5
- 日時:
- 2018年7月30日 (月) 13:00 ~ 17:00
- 募集人数:
- 10人
参加申し込み
申し込みは終了しました。
対象者
・DCoreを用いたシミュレーションに興味のある方
・UNIXでのファイル操作、編集、コマンドの実行等に慣れている方
・並列計算、プログラミングの経験は問いません
プログラム
13:00 | ~ | 14:00 | DCoreの概要 (アルゴリズム、プログラムの解説) |
---|---|---|---|
14:00 | ~ | 14:10 | 休憩 |
14:10 | ~ | 14:40 | インストールとテスト計算(1) (MateriApps LIVE!での実習) |
14:40 | ~ | 15:00 | スーパーコンピュータを用いた解析 |
15:00 | ~ | 15:20 | 休憩(20分) |
15:20 | ~ | 15:50 | テスト計算(2): 第一原理計算を出発点とした解析(※希望者のみ。それ以外の方は先に実習に入ります。) |
15:50 | ~ | 16:00 | 休憩 |
16:00 | ~ | 17:00 | 実習 |
※時間の都合上、テスト計算(2)はコマンドライン操作によるバンド計算の経験をお持ちの方で、希望者のみとさせていただきます。その他の方は先行して実習に入ります。テスト計算(2)の受講を希望する方はコメント欄にその旨お書きください。
事前準備
[事前準備]
・計算実習の一部はMateriApps LIVE!
( https://ma.issp.u-tokyo.ac.jp/app-post/291) を用います。
計算実習のためにノートパソコン(Mac OS X, Linux, Windowsなど)をご持参下さい。
お手持ちのノートPCを使用する場合は、あらかじめ VirtualBox のホームページ
https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads
から、ご使用の OS (Windows, MacOSなど)に応じたファイルをダウンロードし、インストールしておいてください。
・テスト計算(2)で用いるQUANTUM ESPRESSO・RESPACKの利用には、
下記のサイトが参考になります。
1. MateriAppsLive!を用いたQUANTUM ESPRESSOのチュートリアル
http://www.cmpt.phys.tohoku.ac.jp/~koretsune/SATL_qe_tutorial/
2. RESPACKのチュートリアル (2017年ハンズオン講習会資料)
https://sites.google.com/view/kazuma7k6r
ソフトウェアに触れたことがない方で、
テスト計算(2)の受講を希望される方は、
上記チュートリアルの実施を事前にしてください。
主催
東京大学物性研究所計算物質科学研究センター(ISSP-CCMS)
共催/協賛
TIA“かけはし”「計算科学とデータ科学の連携による実験データ高度解析手法の社会実装」(東大、AIST、NIMS、筑波大、KEK)
基盤研究(B) 18H01158
高次元データの次元圧縮によって実現する磁性と超伝導の第一原理計算
その他
募集期限:2018/7/13(金)
物性研スパコン利用の手続きの関係上、早めに設定してありますのでご注意ください。
お問い合わせ
東京大学物性研究所計算物質科学研究センター(CCMS)
〒277-8581 千葉県柏市柏の葉 5-1-5
TEL 04(7136)3279 / FAX 04(7136)3441
email adm-office[at]cms-initiative.jp