2025 - THU

02/06

2025 - FRI

02/07

10:00 ~ 18:00

[2025/2/6-7開催] CCMS ハンズオン合同講習会 ~強相関量子物質に対する第一原理計算の基礎と応用~

Web会議システム Webexを使用したWeb講習会

参加申し込み

開催趣旨

強相関量子物質は、固体中の電子間に強い相互作用が働くことで高温超伝導や量子スピン液体、トポロジカル量子輸送などの興味深い多彩な物性を示します。こうした物質の“個性”を理解する上で、第一原理計算は有用です。最近の理論・計算手法の進展によって、第一原理計算をもとに強い電子間相互作用を精度良く取り扱うことも可能となりつつあります。

二日間にわたる本講習会では、強相関量子物質を第一原理的に取り扱うスキームの一つである第一原理ダウンフォールディング法と量子多体ソルバーを組み合わせた階層的第一原理強相関電子状態計算手法に関する基礎について講義で学び、その応用としてソフトウェアを使った実習を行います。ソフトウェアとして、第一原理ダウンフォールディング法の箇所ではQuantum EspressoとRESPACKを、量子多体ソルバーの箇所ではH-wave, HΦ, mVMCを用います。初日は第一原理ダウンフォールディング法を、二日目には量子多体ソルバーを取り扱いますが、部分参加も歓迎いたします。

なお、1日目には、初学者のために簡単なUNIXコマンドの解説と演習時間も設けておりますので、実験系の方や大学院生、企業の方々も遠慮なくご参加ください。

Quantum Espresso: https://ma.issp.u-tokyo.ac.jp/app/720
RESPACK: https://ma.issp.u-tokyo.ac.jp/app/767
H-wave: https://ma.issp.u-tokyo.ac.jp/app/6203
HΦ: https://ma.issp.u-tokyo.ac.jp/app/339
mVMC: https://ma.issp.u-tokyo.ac.jp/app/81

[講師・TA]
是常 隆 (東北大学 大学院理学研究科)
三澤 貴宏 (東京大学 物性研究所)
本山 裕一 (東京大学 物性研究所)
青山 龍美 (東京大学 物性研究所)
吉見 一慶 (東京大学 物性研究所)
井戸 康太 (東京大学 物性研究所)

要事前登録 (定員に達し次第参加受付を締め切らせていただきます)
募集期限:2025/1/29(水) 17:00

開催要項

会場:
Web会議システム Webexを使用したWeb講習会
日時:
2025年2月6日 (木) 10:00 〜 2025年2月7日 (金) 18:00
募集人数:
30人
参加費用:
無料

参加申し込み

お申し込みはこちら

対象者

・強相関量子物質を対象とした第一原理計算及びQuantum EspressoやRESPACKといった第一原理ソフトウェアに興味のある方
・量子多体系を取り扱う手法や、それらが実装されたH-wave, HPhi, mVMCといったソフトウェアに興味のある方
・ UNIXでのファイル操作、編集、コマンドの実行などに慣れていることが望ましい
・ 並列計算、プログラミングの経験は問いません
・MateriApps LIVE!をインストールするPCを用意できる方
(Apple M1チップ搭載のMacでは、VirtualBoxではなくdockerを用います。)
・Web会議システム Webexやチャットツール Slackにアクセスできる環境の方

※WebexやSlackの詳細については以下のページをご覧ください。
Webex公式ページ: https://www.webex.com/ja/index.html
Slack公式ページ: https://slack.com/intl/ja-jp/team-chat

プログラム

2/6 (木)

[10:00~11:30]:初学者向けのUnixコマンド講習会とMateriApps LIVE!の解説
10:00 10:15  MateriApps LIVE!のインストール
10:15 10:30  MateriAppsの概要、MateriApps LIVE!の基本的な使い方   
10:30 11:15  基本的なUnixコマンドの解説と簡単な実習
11:15 11:30 スーパーコンピュータの使用方法の紹介
[13:00~17:00]:QuantumEspresso/RESPACK講習会
13:00 13:45  第一原理計算の概要
13:45 14:45  Quantum Espressoを利用したバンド計算の実習
14:45 15:00  休憩(15分)
15:00 15:45  RESPACKの概要
15:45 17:00  RESPACKによる有効ハミルトニアン導出の実習

2/7 (金)

[10:00~18:00]:量子多体ソルバーH-wave/HΦ/mVMC講習会
10:00 11:30  量子多体計算の概要
11:30 13:00  昼休憩
13:00 14:20  平均場近似&RPA: H-waveの概要と実習
14:20 14:30  休憩(10分)
14:30 15:50  厳密対角化法: HΦの概要と実習
15:50 16:00  休憩(10分)
16:00 17:20  変分モンテカルロ法: mVMCの概要と実習   
17:20 17:30  終わりに
17:30 18:00  自由演習

 

注意点
・内容は予告なく変更する場合がございます。
・実習中に外部サイトからファイルをダウンロードする場合があります。講習会当日にアクセスするネットワーク環境にご注意ください。

事前準備

・Web講習会に関する準備
本Web講習会では、Web会議システム Webex Meetingsとチャットツール Slack (フリープラン)を使います。
Webex Meetingsは以下のリンク先でテストをすることができますので、使われたことがない方は
あらかじめ試していただくことをお願いします。
https://www.webex.com/ja/test-meeting.html
WebexやSlackのアカウントを事前に作成する必要はございません。
詳細は講習会の申込締切後にメールにてお知らせいたします。

・講習会で使うファイルのダウンロードとインストール
MateriApps LIVE!等の講習会で使用するファイル/ソフトのダウンロードをお願いします。講習会前半に参加されない方は、ダウンロードしたソフトウェアを各自のPCへのインストールをしてください。
ダウンロードURLやインストール方法は、講習会の申込締切後にメールにてお知らせいたします。

主催

東京大学物性研究所計算物質科学研究センター(ISSP-CCMS)

共催/協賛

計算物質科学高度人材育成・産学マッチングプログラム
東京大学物性研究所 物質設計評価施設 大型計算機室

お問い合わせ

東京大学物性研究所計算物質科学研究センター(CCMS)
〒277-8581 千葉県柏市柏の葉 5-1-5
TEL 04(7136)3279 / FAX 04(7136)3441
email adm-ccms[at]issp.u-tokyo.ac.jp