ポスト「京」重点課題(7) 第5回シンポジウム 「次世代の産業を支える新機能デバイス・高性能材料の創成(CDMSI)」 開催報告(2019 9/10)

2019年8月9日(金)、東京大学本郷キャンパス 伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール・多目的スペースにて、ポスト「京」(スーパーコンピュータ「富岳」)重点課題(7)「次世代の産業を支える新機能デバイス・高性能材料の創成」の主催によるポスト「京」重点課題(7) 第5回シンポジウム「次世代の産業を支える新機能デバイス・高性能材料の創成(CDMSI)」を開催いたしました。大学、研究機関だけでなく民間企業からも多くの皆様にご参加いただき、参加者総数は207名に上りました。

午前中に行われたポスターセッションでは、AからGまで7つあるサブ課題から計28名のプロジェクト課題実施者・協力者がポスター発表を行いました。プロジェクトの研究成果を発表するとともに、参加者との間で積極的に意見が交わされました。

ポスターセッションの様子

午後のシンポジウムでは、冒頭に文部科学省 研究振興局の村田善則局長、東京大学の五神真総長、同物性研究所 森初果所長の三氏による挨拶があり、プロジェクトでの研究成果が次世代産業・社会基盤の構築に寄与すること、本シンポジウムがプロジェクトメンバーと参加者との間の共創を促進する場となることへの期待などが述べられました。その後、CDMSI課題責任者を務める常行真司教授(東京大学)によるプロジェクトの概要説明に続いて、プロジェクトの協力者でもある天野浩教授(名古屋大学)による特別講演がありました。電力の制御や無線通信などへの応用が期待されるGaN(金属ガリウム(Ga)と窒素(N)からなる化合物半導体)の優れた物性や、プロセスインフォマティクスの重要性を、スーパーコンピュータ「富岳」への期待と絡めてお話しいただきました。

 

CDMSI課題責任者・常行教授によるプロジェクト概説

 

続いて、各サブ課題代表者より、「富岳」に向けたアプリケーション開発の状況やこれまでの研究開発成果、「富岳」で取り組む課題について報告がありました。どの講演においても、発表後に設けられた質疑応答の時間には参加者から意見や質問が飛び交い、講演者との間で闊達な議論が行われました。

 

天野教授を囲んでの参加者集合写真